組織の一体感やチームワークを高めるために、多くの企業がさまざまな取り組みを行っています。
こうした場を通じて、相互理解が深まり、関係性が良くなることは確かです。
一方で、それらの取り組みが本当にチームとしての高い成果につながっているかというと、必ずしもそうとは言えないケースも少なくありません。
雰囲気が良く、仲も悪くない。
コミュニケーションも取れている。
それでも成果が伸び悩むチームに共通して見られるのが、「目的意識の不在」です。
複数の人が集まり、チームとして高い成果を出すためには、関係性の良さだけでなく、「何のために集まり、何を目指しているのか」という共通の軸が欠かせません。
目的意識を明確にするためには、次の3つのレイヤーを整理し、重なり合いを可視化することが重要だと考えています。
1. 企業のパーパス(存在意義)
どのような社会的価値を生み出すために、この会社は存在しているのか。
この点については、比較的明確に言語化できている企業も多いでしょう。
2. チームのパーパス
なぜ、このメンバーが集まり、チームとして仕事をしているのか。チームとしての存在意義や役割は何なのか。
実はここが曖昧なままのチームは少なくありません。
日々の業務は回っていても、「このチームとして何を成し遂げたいのか」が共有されていないケースも多く見られます。
3. 個人のパーパス
一人ひとりが、何に価値を感じ、何を大切にして働いているのか。
いわゆる「生きがい」や「働きがい」にあたる部分ですが、本人自身が明確に自覚できていないことも多く、それが仕事とどうつながっているのか分からないまま働いているケースも少なくありません。
企業・チーム・個人、それぞれのパーパスを明確にし、重なり合いを共有することで、仕事やコラボレーションの意味合いは大きく変わります。
この取り組みが、自分にとって、チームにとって、会社、そして社会にとってどんな意味を持つのか。
この問いに向き合えるようになると、一つひとつの仕事が「やらされごと」から「自分ごと」へと変わっていきます。
パーパスは、目に見えないものです。
だからこそ、言語化し、対話を通じて共有する機会が必要になります。
この「見えない部分の見える化」が進むことで、
といった変化が、組織やチームの中で連鎖的に起こり始めます。
組織の一体感と高い成果を両立させるために必要なのは、
楽しいイベントや表面的な関係性づくりだけではありません。
この3つを明確にし、「自分・チーム・会社・社会」それぞれにとっての意味を共有すること。
それによって、一体感は「雰囲気」から「推進力」へと変わり、チームは高い成果を生み出し続ける存在へと進化していきます。
一体感と成果をつなぐ鍵は、目的の重なりにあります。