日本の方向性を再定義したリーダーシップ刷新

グローバルの方針に沿った日本組織の方向性を明確にするため、経営陣が自らの言葉でビジョンと戦略を策定し、全社を巻き込んだ対話を推進しました。

 

オフサイトやフォーカスグループを通じて、組織の一体感と透明性のあるコミュニケーションを定着させ、経営と社員の協働による継続的な改善を実現しました。

日本に求められた新たな方向性

グローバルの方針に沿って日本の組織を刷新するにあたり、国内での方向性と戦略を明確にする必要があった。さらに、日本での大幅なビジネス拡大が期待される中、注力分野や働き方の変革も求められていた。

経営陣の一体感づくりから始める

まずは経営陣が一丸となることを重視。ハイレベルで方向性を描き出した上で、経営陣が主体となって全社を巻き込む対話を進めるアプローチを取った。

オフサイトとフォーカスグループでの実践

  • 経営陣オフサイト(2日間)
    経営陣が集まり、お互いのコミュニケーションスタイルや働き方を理解。会社のビジョン、ビジネス戦略、組織戦略を策定した。

  • 全社オフサイト
    経営陣が策定した戦略を社員と共有し、各自の立場からアイディアを出し合う場を設けた。

  • フォーカスグループの設置
    日常業務のボトルネックとなる領域を特定し、経営陣によるフォーカスグループを結成。部門間連携やプロセス改善をテーマに掲げ、改善アクションを定期的に経営会議で共有した。

社員の一体感と経営の透明性が高まった

  • 経営陣が自らの言葉で方向性を示したことで、社員に対してオーナーシップとコミットメントを示すことができた。
  • 社員がビジョン実現後の未来像を共有することで、普段は部門業務に集中して見えにくい相互理解や承認が進み、組織の一体感が高まった。
  • フォーカスグループの活動により、業務効率の改善が進み、サイロ化していた意識に変化が見られ、相互に助け合うことが会社の成長につながるとの認識が醸成された。
  • この取り組みを機に、全社コミュニケーションの場でより透明性を持ってビジネスや組織の方向性・進捗を共有する仕組みが定着した。そこから得られるフィードバックを踏まえ、経営陣のアクションも進化し続けている。

社員主体の対話とエンゲージメント強化へ

経営陣と社員の間に生まれた新しい対話の流れを活かし、改善を継続するとともに、今後は社員一人ひとりの主体性とオーナーシップをさらに引き出し、エンゲージメント向上に注力していく予定である。